省力化機器って?
2023年07月26日
機械・生産現場のトータルサポート!京都の吉田精機です。
「省力化機器って、なあに?」
【省】のつく馴染みのある言葉…省エネ、省スペース。こんなところでしょうか。省エネ=消費エネルギーを抑える。省スペース=必要なスペースを抑える。「省=抑える」と考えていただいて大丈夫です。
では「省力化」の【力】とは誰の力を指しているかと言うと、ある作業に携わる「人力」を指しています。後ろに【化】をつける事によって、全体の意味は、
「作業者の負担を減らす事を目的とする」
となります。少し具体的に見ていきましょう。
〇自動車のハンドメイド→生産ライン化
昔は自動車も発明当時は1台ずつハンドメイドで製作されており、高級品でした。その普及率を上げるために、流れ作業・生産ライン化が行われ、作業者1人あたりの負担が抑えられ、結果として安価で大量の自動車が生産可能になりました。(このあたりの詳細は「T型フォード」等で検索して調べてみて下さい)
〇手作業の精米→水車
お米を収穫した後は、脱穀・籾すり・精米という工程を経て、食べられる状態のお米となります。この「精米」工程は玄米をすり合わせて糠を落とす作業になるのですが、手作業で行うと、足踏みや棒で突く作業となります。非常に体力を使います。その作業を楽にしているのが、実は水車だったりします。水車というのは水のくみ上げをしているだけではなく、水車小屋の中で回転力を精米等の様々な作業に利用しています。一度機会があれば、水車小屋の中を覗いてみて下さい。
〇手持ち運搬→台車運搬
そろそろ弊社に依頼のある事例にしましょう。ある荷物や部品を数メートル先へ運搬する。そこまで重くないから…と思って作業者の手で持ち上げて往復する。1回2回なら特に負担にはなりませんが、それが1日8時間労働中ずっとだと考えると…作業者の負担は厳しいものになります(いわゆる3Kの「キツイ」作業)。
それを台車に乗せて運ぶ事で、作業者にとって大幅な負担軽減に繋がります。これも立派な省力化事例の一つとなります。
〇低い机→ぴったりの高さの机
いろんな事情があって、社内で作業者の姿勢に合っていない机で作業をしている場合があります。その作業を1日続ける事で、腰痛や肩こりの原因となり、作業パフォーマンスが低下していく、という事態はよく起こります。
「ちょっとこの机、使いやすくして!」
こんなザックリとした依頼もよくある話で、これも立派な省力化の事例となります。
「ちょっと使いにくい」
「ちょっとシンドイ」
「もう少し楽がしたい」
これらの要求にモノとして答えるのが、省力化機器となります。また、日本では人口減少に伴う労働人口の減少が確実となっております。これまで以上に作業者の負担を減らし、かつ売り上げ向上を狙う動き(生産性向上)が、各メーカーにとって最重要な課題となっています。
作業者にとって楽な生産現場を目指したい時は、是非一度吉田精機にお声掛け下さい!